Clipping Life
阪神淡路大震災から学ぶ!地震に強い木造住宅を実現する
『HBW(構造用ハイベストウッド)』の魅力と最新技術
1995年の阪神淡路大震災は、多くの家屋が倒壊し、住宅の耐震性が大きな課題として注目されるきっかけとなりました。それから約30年、大規模地震は日本各地で発生しており、家族を守る安全な住まいづくりがますます重要となっています。
木造住宅は、建築コストや快適性で優れる一方、耐震性に不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、現代では技術の進化により、耐震性を飛躍的に向上させる素材や工法が登場しています。その中で家を守るためにノダで開発されたのが、耐力面材「構造用ハイベストウッド」です。
今回は、地震に強い住宅を実現するための最新技術や活用法をご紹介します。
木造住宅の倒壊を防ぐ鍵となるのが「耐力面材」です。構造用ハイベストウッドは、木材のチップを繊維状に加工し、高温で圧縮・接着することで、高い強度と耐久性を実現したMDF(中密度繊維板)素材の耐力面材です。
筋交い(すじかい)は、木造住宅の壁内に斜めに取り付けられる部材で、建物の横方向の力を支える役割を担います。一方、耐力面材は壁全体を覆う板状の構造材で、次のようなメリットがあります:
・強度の分散:
筋交いは1点に負荷が集中しやすいのに対し、耐力面材は壁全体で力を分散するため、地震による損傷を軽減します。
・繰り返しの揺れへの強さ:
耐力面材は、複数回の地震に耐えられる設計が可能です。実際、構造用ハイベストウッドは震度7の揺れに2回耐えた実績があります。
・防湿性:
構造用ハイベストウッドは湿気への耐性が高く、筋交いを使用した場合よりも長期間にわたって安定した性能を発揮します。
・施工性:
2025年4月~建築基準法の改正により省エネ基準適合が義務化。構造材が干渉しないので断熱材等の施工に有利です。
筋交いはコストを抑える選択肢としても有効ですが、より高い耐震性を求める場合、耐力面材の採用が推奨されます。
耐震等級3をクリアする設計で、複数回の大地震にも耐えられる耐久性を実現。熊本地震のような繰り返しの揺れでも、釘抜けや損傷が少ないことが実証されています。
木造住宅にとって湿気は大敵ですが、構造用ハイベストウッドは湿気を適度に吸収・放出する特性を持つことにより壁内結露を防ぎます。また、長期間にわたる寸法安定性を保ち、住宅の耐久性の向上に繋がります。これにより、住宅全体の快適性が向上します。
構造用ハイベストウッドは、建築廃材や木材の端材を再利用して製造されるため、環境負荷を軽減するカーボンニュートラルを実現する手段として最適な製品です。
構造用ハイベストウッドの耐震性を確認するために有効なツールが、耐震性能をシミュレーションできる「wallstat(ウォールスタット)」というソフトウェアです。
wallstat(ウォールスタット)は、振動台実験と同じく地震動を再現し、建物がどのように揺れ、損傷し、最終的に倒壊するかをパソコン上でシミュレーションできるソフトです。これにより、耐震性能を視覚的に確認することが可能になります。
能登半島地震(震度6強):耐震等級3の2階建住宅で、震度7の揺れに2回耐えることが実証されました。
狭小地3階建住宅:壁倍率4.0倍で設計された住宅が、繰り返しの地震にも倒壊しないことが確認されています。
耐力面材「構造用ハイベストウッド」は、現代の建築基準法を超える耐震性を実現するためのさまざまな工法に対応しています。
ピン工法と構造用ハイベストウッドを組み合わせることで、金物接合部が強化され、繰り返しの揺れにも釘が抜けにくい設計が可能です。
構造用ハイベストウッドにプラスターボードや金属サイディングを組み合わせることで、耐震性だけでなく防火性能も兼ね備えた住宅が実現します。
阪神淡路大震災を教訓に、木造住宅の耐震性は大きく進化しました。その中でも、ノダの「構造用ハイベストウッド」は、耐震性、快適性、環境への配慮をすべて兼ね備えた現在の住宅トレンド にぴったりな製品です。
安全で快適な住まいを実現するために、構造材の選択は非常に重要です。wallstat(ウォールスタット)を活用した「見える化」により、施主も安心して選べる耐震設計をぜひ検討してみてください。
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