新築やリフォームの計画を立てるとき、国の補助金制度を上手に使えば負担を抑えられます。今年は GX（グリーントランスフォーメーション）志向住宅 を筆頭に、省エネ・長寿命化を後押しする制度が充実。なかでも注目したい４本を、関連するポイントと合わせてご紹介します。

この事業は、高い省エネ性能を持つ住宅の新築やリフォームを支援するもので、特に子育て世帯や若者夫婦世帯を対象としています。

＜補助金額＞
◾️GX志向型住宅：最大160万円
◾️長期優良住宅：最大80万円（建替えの場合は100万円）
◾️ZEH水準住宅：最大40万円（建替えの場合は60万円）
◾️リフォーム：最大60万円
＜対象者＞
◾️新築：子育て世帯（18歳未満の子を有する世帯）または若者夫婦世帯（夫婦のいずれかが39歳以下）
◾️リフォーム：すべての世帯が対象
＜ポイント＞
子育てグリーン住宅支援事業の対象となるために、高性能な断熱・省エネ仕様に加え、耐震性も重要視されます。補助要件として耐震性は一部しか条件となっていませんが、太陽光パネルを搭載するケースが多いことから、荷重増や耐震性を十分に確保した強い構造が推奨されます。この背景もあり、当社の耐力面材「ハイベストウッド」が選ばれるケースが増えています。

住宅の断熱性能向上を目的とした窓のリフォームを支援する制度です。

＜補助金額＞
◾️最大200万円
＜対象工事＞
◾️既存住宅の窓を高性能な断熱窓に改修する工事
＜注意点＞
◾️補助対象となる製品や工事内容が指定されているため、事前に確認が必要です。

高効率給湯器の導入を支援する制度で、省エネ性能の高い給湯器への交換を促進します。

＜補助金額＞
◾️最大16万円
＜対象機器＞
◾️エコキュート/エコジョーズ/エネファーム など
＜注意点＞
◾️対象となる機器や設置条件が定められているため、依頼する工務店等にご相談することをおすすめします。

既存住宅の性能向上リフォームを支援し、長期優良住宅への認定を目指す事業です。

＜補助金額＞
◾️最大210万円
＜対象工事＞
◾️耐震性の向上/省エネ性能の向上/劣化対策 など
＜注意点＞
◾️リフォーム後に長期優良住宅の認定を受ける必要があります。 省エネ性能だけでなく 構造躯体の強化も必須となります。

補助金は先着順や予算上限に達し次第終了のものが多数。着工時期から逆算し、余裕を持って準備することをおすすめします。

申請は“登録施工業者”経由で行います。契約前に対象制度へ登録済みか必ずチェックしましょう。

子育てグリーン住宅支援事業と窓リノベ、給湯省エネは併用可能な場合があります。組み合わせることで補助額が最大化できます。

2025年の補助金は「省エネ＋耐震＋長寿命」がキーワード。とくにGX志向型や長期優良住宅を目指す場合、壁倍率や耐震等級を確保しながら断熱・創エネ設備を載せられる構造計画が欠かせません。ぜひ、耐力面材についてもご検討ください。