Clipping Life
一級建築士に聞く。後悔しない建材選びのリアルとは?
家づくりを考えるとき、まず気になるのは間取りやキッチン、外観デザインかもしれません。その一方で、毎日の暮らしや使いやすさを大きく左右しているのが「建材選び」です。
今回は実際に住宅設計に携わる一級建築士に、「建材選びで大切にしていること」について話を聞きました。
今回お話を伺ったのは、注文住宅の設計を手がけている有限会社住環境研究所の一級建築士の藤田加惟氏です。建築士というと間取り設計のイメージが強いかもしれませんが、実際には床や建具、収納など、細かな建材選びまで含めて住まい全体を考えています。
特に最近は、
まで含めて、バランスよく提案することが増えているそうです。
家づくりでは、色柄やデザインから建材を選ぶ方も多いそうです。もちろん空間の印象を決める大切な要素ですが、一級建築士の視点では「毎日どう使うか」も重視しているとのこと。
例えば建具であれば、
といった部分まで見ながら選んでいるそうです。
最近では、軽い力で開閉しやすいショートストロークハンドルなど、使い心地に配慮した建具も増えています。見た目だけでは分かりにくい部分ですが、毎日触れるからこそ、小さな違いが暮らしやすさにつながっていきます。
一級建築士の方が特に重要だと話していたのが「床材選び」です。実際、床の色や木目によって、空間全体の印象は大きく変わります。
例えば、
というように、床が空間の雰囲気づくりのベースになっているそうです。家具や照明よりも、実は床が空間全体の印象を左右しているケースも少なくありません。
床選びではデザインだけでなく、「メンテナンスに対する考え方」も確認しながら提案しているとのことでした。
例えば、
といったように、同じ“床材”でも、暮らし方や価値観によって向いている素材は変わります。
「建てた後の暮らしをできるだけ想像してもらいながら、素材選びをしています」という言葉も印象的でした。
建材選びでは、「今の好み」だけでなく、これからの暮らしも大切にしているとのことでした。
例えば、
など、ライフスタイルによって選ぶ建材は変わります。床材でもペット対応性能を重視するケースがありますし、収納では壁厚を活かした提案を取り入れることもあるそうです。「住み始めてからの暮らしを想像することが大切」と話されていたのが印象的でした。
インテリアには流行があります。ただ、一級建築士の方によると、「今人気だから」という理由だけで決めることは少なく、長く暮らしやすいかどうかも重要視しているそうです。
例えば、
など、“長く住む家”としての視点も大切にされています。
最後に、「建材はできるだけ実物を見てほしい」という話もありました。カタログや写真では良く見えても、実際に見ると、
「思ったより明るい」
「木目の印象が違う」
「質感がイメージと違う」
と感じることもあるそうです。だからこそ、ショールームなどで実際に確認することが、後悔しない建材選びにつながります。
建材選びは、単に色やデザインを決めるだけではありません。毎日の使いやすさや、これからの暮らし方まで考えることで、より心地よい住まいにつながっていきます。家づくりを考える際は、ぜひ「見た目」だけでなく、“暮らしやすさ”という視点でも建材を見てみてはいかがでしょうか。
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